2008年6月11日  『腹水で、お腹がパンパンです。』

     『 朝、四時半に目覚める。


       いつもそう。

      心配で心配で仕方ないときに限って、なんだか楽しい夢を見てしまう。


      今日の私は、『笑っていいとも』のテレフォンショッキングのゲスト。

      聖子ちゃんのようなピンクのワンピースを着ていた。


      父を亡くした時もそうだった。  完全な現実逃避。



      もう泣くまいと決めていたのに、

      腹水で破裂しそうなお腹は、痛々しすぎる。


      ケントと写真を撮った。

      3人で公園へ行った。


      そんな、いつでもできる事をこのごろ忘れていたね。 』



ケントの食欲は、日に日に細くなりました。

以前なら、「おちょうだい!」の嵐になるような牛肉のおじやも

私の顔を見ながらふた口み口。

食べたくても、お腹の中に物が入ると、焼けるように痛かったんじゃないかと、

今にして思います。


それでも、公園には、喜んで行きました。

「そろそろ、帰ろうか?」

と声をかけても、全身で踏ん張って、

いつものコースをいつものとおり歩き通しました。


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              腹水で、お腹がパンパンです。




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               お願いだから、お別れを言わないで!


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2008年6月10日 『セカンドオピニオン』

     『朝を待って、ケントをセカンドオピニオンに、連れて行った。


     車で10分のその病院は、先生だけで4人、最新設備も調っている。

     昨日の血液検査で足りない項目を検査している間に、

     胸部レントゲン、おなかの毛を剃りエコー。


     診察台にあお向けにされたケントは、

     四肢を押さえつけられかなり苦しそう。

     にもかかわらず、歯をむく事も、うなる事もせずにいるのは、

     心優しいゴールデンだからか?

     首を左右に振り、ただ、イヤイヤを繰り返している。



          昨夜の辛い予感が当たってしまった。


     脇腹に6センチぐらいの腫瘍。

     胸部リンパ節にも腫瘍。

     心臓の周りに水が溜まり、 腹水も溜まっている。


          そんな…。


     心配して、自転車で病院まで来てくれた

      義姉にすがって、泣いてしまった。』




狼狽し、泣き続ける私を慰めてくれたのは、ほかでもない、ケントでした。

心配そうに寄り添い、涙をペロペロ。

お気に入りのおもちゃも貸してくれました。


しんどいのは、ケントなのにね。


ありがとう、ケント。    ありがとうね。



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                 ママの笑顔が、一番好き!!




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                ブロマイド風に決めてみました。

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2008年6月9日   『 慟 哭 』

     『 朝一番、かかりつけの獣医さんにケントを連れて行く。

     加齢か、暑さか、風邪を引かせたか、

     いずれにせよ、注射一本で笑って帰れると思っていた。


     「いくつになってもお医者さんが苦手で、あかんたれでしょう。」

     検査の結果を待ちながら、出口のドアにへばりつくケントを撫でていた。


     しばらくして先生が、

     「ケント君、ちょっと深刻ですね。」

     と、用紙を見せてくれた。


     血液検査の数値が、4月14日の検査時と、全然違う。

     赤血球が少なくて、腎機能が極端に、低下しているらしい。


     『え?ふた月しか経ってへんのに、何で?』

     我慢しても、大粒の涙がこぼれてしまった。


     数種の処方薬を握り締め、どうやって帰ったか、覚えていない。


     神様、お願いです。

     ケントを苦しめる病を、痛さを、辛さを、全て私にお与えください。

     お願いです。  助けてください。

     
     大好きなはずの、鶏肉のおじやもあまり食べてくれない。 』



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先生の説明に納得しきれず、深夜、ネットに向かう私を、ある文字が捉えて放しませんでした。


 『  悪性リンパ腫  』


まさか…。


振り払い、否定するために続けた検索が、疑いを確信へいざなっていきました。



その時です。



地鳴りのような、恐竜の叫び声のような低い呻きが

お腹の底から溢れてきました。



「  グオー…  」



自分でも驚くほどおおきな嗚咽と止まらない涙をどうすることもできません。



洗面所のドアを閉めきり、水道を全開にしてうずくまり、

どれくらいの時を過ごしたでしょう。




「あほやなあ。

まだ、何も決まったわけでも、始まったわけでもないのに。

明日、大きな病院に、一緒に連れて行こう。」


ドアの外から、夫の声が聞こえました。



生まれて数十年、悲しい別れもたくさん経験したはずなのに、

あんな泣き方は、後にも先にも一度限りです。


本当のお別れは、静かに泣き笑いしながら、いっぱいキスして送り出しました。




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                    chu, chu, chu!!


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2008年6月7日  『ケント、まだ小学校6年生だよ。』

     『 ここ数日調子良さげだったケントが、
       
       今、ふゃふゃになって眠っている。

       頑張って公園行くし、ご飯も少しは食べるけど、

       おやつのお芋も食べるけど、

       大喜びでしっぽ振ったり、全速力で駆け寄ったりしない。



       さっきから、たまに薄目を開け、こちらを伺っている。

       足もしっぽも伸ばしたまま、クタクタのぬいぐるみみたいなケント。



       気付けば周りは、高齢者だらけ。

       いつの間にか、ケントにまで追い越されてしまった。


       各々が心配でたまらない。 』




ケントは、私の SP もしくは 影 と呼ばれるほど、どこへでもついて来ました。

トイレに入ると窓の外でおすわり、物干し台にも一緒に上ってくれました。

いつも横にいて、わざと落としたペンやハンカチを、何度でも拾ってくれたケント。

ゆくゆくは、私の介護をお願いしようと思っていたのに…。



人間の年齢なら、まだ、小学校6年生。


今度は、親子で再会しようね。      ケントが私のパパだったりして…。




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            「ケントくーん。」   「ハーイ!」






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          ただ今ご紹介に預かりました、ケントパパです。


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2008年5月31日  「ケント、水浴び嫌なん?」

      『ケントが、散歩帰りの水浴びを拒否するようになった。

       いつもなら、ザブーン!と、あごまで浸かって、

       動物園のかば状態なのに…。

       前足をちょっと浸けてみても、決して入ろうとしない。

       あんなにも、うれしそうに、何度も何度も行水してたのに、何で?


       ケント、風邪は直ったよね?

       大喜びで、公園行くし、ボール投げして、いっぱい遊んだし、

       大丈夫よね?



       このごろ、義母さんが呼んでも聞こえないフリするらしい。



       ケント、何でプール、嫌なん?

            どこか、しんどいの?



       ケントの言葉が解る、聞き耳頭巾 が欲しいよ。 』




ケントの体は、悲鳴を上げる一歩手前でした。


水浴びを嫌がったのは、おなかを冷やすと、さしこみがしたのかもしれません。


しんどい中、ボール遊びをしたのは、ただ私を喜ばせるため。


      アホやなぁ、ケント。



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                 うーん、極楽、極楽!
              




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                 散歩→水浴び→昼寝→最高!


                   
                          
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2008年5月28日  「ケント、しんどいの?」

   『 ケント、やっぱり調子が今イチ。

    昼中、部屋の中で、マグロのように寝そべっていた。

    ここ数日、一変に暑くなったからかも…。

    あんなに食いしん坊のケントが、フードの数を読むように、

    嫌々、食べている。

    「ケント、どうしたん?しんどいの?」

    ほほをペロッとなめた舌が、ちょっと熱かった。

    クーラーをかけていたので、風邪、引かせてしまったかなぁ?

    以前貰ったマイシンで、様子を見る。

    夜9時ごろ、薬が効いたのか、熱は少し下がったみたい。

    低脂肪乳を、美味しそうに飲んだ。


    「ケント、お散歩行く?」

    心地よい夜風が、二人とケントを撫でていく。

    公園には、自分から引っ張って、ずんずん歩くケント。

    「そろそろ帰ろうか?」と言っても、聞こえないふり。


    暑いからね。 お歳だしね。

    ぼちぼち行こうね、ケント!』



こんなにも、調子悪いオーラを出していたのに、

私はケントの何を見ていたのでしょう?

病院に連れて行くどころか、勝手に薬与えて、勝手に納得して…。

本当に悔やまれてなりません。



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                ケント、何度でも、帰っておいで。




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                   ケント、ありがとうね。

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近大相撲部出身?!

ウエディングドレスは、7号サイズ。

なんて過去の勲章は、誰にも信じてもらえず、
スーパーのゆったりサイズコーナーで、ため息ばかり。

「このまま放っておいたら、大変なことになる。」

夫に、半ば引き摺るように連れて行かれたスポーツクラブ。
早いもので4年が過ぎました。

もちろん目的は、ダイエット!

エアロでしょ。ヨガでしょ。ウオーキングマシーンにブルブルマシーン。
人並みに汗はかくもののなぜだか、体重は一向に変化なし。

やっぱり、スイーツの食べすぎかなぁ?


2年位過ぎたある日、
インストラクターがとってもいいことを教えてくれました。

「筋肉量を増やすと、代謝があがり、自然と痩せやすい体質になります。
眠っている間にもどんどん脂肪が燃焼しますよ。」

『どんどん、てことは、筋肉さえ付ければ、寝ててもいいの?』

勝手に合点した私は、当時始まったばかりの、
シェイプパンプのレッスンに参加することにしました。

シェイプパンプとは、バーベルを利用した筋力トレーニングで、
スクワットやチェストプレス、アームカールなど、
8種類のメニューを、音楽に合わせて行うものです。


初めは、5㎏の錘でも結構きつく、筋肉痛に顔をしかめていましたが、
慣れるに連れ、少しずつ、筋肉も出来てきました。

そうなると、レッスンが楽しくなり、友達と競うように錘を増やし…。
そして現在、20kgのバーベルを担ぎ、スクワットしています。

ただ、イメージと現実は違うもので、
藤原紀香さんのボディーを目指していたのに、

実際は、脂肪の鎧をまとった筋肉で、
格闘家の角田信朗さん並みの腕と
元競輪選手の中野浩一さん並みの太ももを手に入れてしまいました。


初めてレッスンに参加する男性の視線を感じる時があります。


話しかけられたら、ニコッと笑って、
「近畿大学相撲部で、朝潮(現高砂親方)の練習相手をしていました。」
て、応えようと決めていたのに、


「本気にしはるから、やめとき。」

と、夫からたしなめられてしまいました。


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              ボクは、コロコロのママも好きだよ。





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               それよりも、お散歩、お散歩!

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非常識?!

非常識! て、私の事です。本当に、大失態の大反省。

先日、義父の百箇日法要がありました。

いつもなら御住職の息子さんがお勤めに来られるところ、
その日は、90歳になる御住職が来て下さいました。

義父の生家は、菩提寺の隣にあり、
御住職とは、生まれたときからの付き合いだったそうです。

ひとしきり昔話の後、お経が始まりました。

先に断っておきますが、
私は、御住職に、感謝申し上げることはあっても、馬鹿にするとか、
ましてや仏を冒涜するつもりは、断じてありません。

ただ、そのお経は、あまりにも個性的でした。

私の耳には、
「ふにゃ、ふにゃふーにゃ、ふにゃ…」としか聞こえないのです。

少し、笑いそうになるのを打ち消していたら、途中から、

「あああ、いいい、ううう。」

『えっ、これは何?
もしかして次は、えええ、やったりして…。』

果たして期待通り、
「えええ、おおお、あいうえお。」

『あいうえお。て、何なん?』

もうこらえ切れなくて、でも、声を上げて笑うなんて出来ません。

普段使うことの無い腹筋が悲鳴を上げて痙攣しています。

吹き出す一歩手前で、席を立ちました。

台所で声を殺してひと笑いし、仏間に戻りました。

隣の席では、大学生の姪が、肩を震わせています。


次の瞬間、すっと醒めました。


彼女は、笑っていたのではなく、かたを震わせ泣いていたのです。
大好きなおじいちゃんを思い出し、泣いていたのです。

列席している誰も、笑ってなんかいません。
長男の嫁である私だけです。

その日、優しい親戚の皆さんは、罰当たりな私の失態に、誰も触れませんでした。

もしかして、気付かれずに済んだのかも…。

な、訳ないのです。

仕事で列席できなかった義弟があくる日やってきて、
「義姉さん、昨日は、メッチャ面白かった、て、みんな言うてますよ。」


あー、義父さん、ごめんなさい。御住職、ごめんなさい。

義母さんにも夫にも親戚の皆さんにもごめんなさい。



誰か、笑いのつぼにふたする方法、ご存知なら教えてください。



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              ママは、ホントにダメなんだから…。





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             ウソウソ、ボクも謝ってあげるから、大丈夫だよ。


                     
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2008年5月26日    最初の異変

    『ケント、夜のえさやり時、呼んでもなかなか来ない。

     やっと来たと思ったら、
     右前足がとても痛そうで、3本足で歩いている。


     そっと触ってみたけど、折れたり、何か刺さっている様子は無い。

     喜んで散歩行ったのに、どこかで挫いたのかなぁ?

     よほど痛いのか、えさもほとんど食べない。
     どうしたのかなぁ?

     じっと丸まって、耐える姿がいじらしく、胸の奥が熱くなる。

     ケント、痛い所全部、私にうつしていいよ。

     ケント、明日の朝、お医者さん行こうね。』



明くる朝、

「お散歩行く?」と声をかけると、
尻尾を振って飛び出して来たケント。

ほっと胸を撫で下ろし、病院行きを中止しました。


ケント、やっぱり、つまづいたんやねぇ。

12歳。
思う程、足が上がらなくなっても仕方ないのかも…。
少々、食欲が無くても当然かも…。

公園に行けるのだから、大丈夫。

私の甘い判断が、ケントの寿命を縮めてしまいました。

今なら分かります。

その頃はもう、病気のせいで、視力が大分弱っていたことを。

特に夕暮れ時はいつも通る道でつまづいたり、溝にはまったり、
痛い思いをいっぱいしていました。


私が思う何倍も公園が大好きだったケント。

自力で、えさも、水さえ口に出来なくなっても、
這ってでも行きたがったケント。



公園の近くを通るたび、今でも苦しくなってしまいます。



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            ケント、今いるところもこんな感じ?




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          ケント、3分間でいいから、帰っておいで!


                           

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2008年5月4日  砂時計の存在

   『日なたに停めていた車に乗ったら、
   なんと、車内は35℃超え。

   暑っ!

   春のそよ風は儚く過ぎて、うだるような夏が、もうそこまで。

   ケントも散歩後の水浴びを7ヶ月ぶりに再開。

   呼ばれるより先に、プール(たらい?)を見つけザブーン!

   鼻先まで水に漬かり、ガブガブと大量飲み。

   溺れるか水がなくなるか、
   ハラハラしながら観ていると、ガバッと顔を上げニッコリ。


   「ケント、プルンプルン!」

   おもいっきり滴を飛ばし、バスタオルで拭き上げれば、
   夏仕様のケントの出来上がり!

   ケントは今日も、上機嫌!!』



いっぱい食べるし、いっぱい遊ぶし、
先生の言葉通り、年齢的に痩せてきたに違いない…。

元気いっぱいのケントを目の前に、
自分に言い聞かせていたこの頃。



音も無く落ち続ける砂時計。
その存在に気付く術もありませんでした。



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                 公園のせせらぎもだーい好き!



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                   メシ、風呂、散歩!


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2008年4月14日   小さな胸騒ぎ

  『 夕方、夫と二人でケントを連れ定期健診を受けに動物病院に。

   恐怖の体重測定…。 
   え!?31.8kg?
   そんな、去年より-5.2kg? 
   メタボだっただけに、うれしい。
   けど、心配…。

   血液検査は良好だし、
   年齢的なもので、徐々に、体重が減ってきたのではないか。
   大丈夫ですよ。

   先生の言葉通りならいいんだけれど…。
   胸の奥が、ざわざわする。

   お願いやし、元気でいてね。
   一日でも永く、一緒に散歩したり、遊んだり、びっくりしたり、
   きれいなものを見たり、いっぱい話したりしようね。』



あの日、どうしてもっと詳しく調べてくれるよう、お願いしなかったか、
悔やんでも悔やみきれません。

犬でもウサギでも、野性の本能で、本当に動けなくなるまで、
元気を装い続けると、後で知りました。

調子が悪くても、いつも通りに元気でいてくれたケント、
不憫で、不憫でなりません。


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                ボク、ホントにホントに元気だよ。

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兵動さん!?

昼下がりの地下鉄谷町線、人影もまばらなホーム。

『あっ、兵動さん!?』

黒のハンティング帽に黒縁の眼鏡、テレビのままのスタイル。
でも、テレビで観るよりスリムかも?テレビで観るより男前かも?

『人違いやと失礼やし。』
声を掛けそびれる私の前を軽く会釈して通り過ぎました。

『やっぱり、兵動さん?…。』


昔々の中田ダイマル・ラケットから始まり、
初代Wヤング、オール阪神・巨人、爆笑問題…。

幼い頃から、正統派漫才好きを自負する
私の現在の一押しは、矢野・兵動さん。

とりわけ、兵動さんの頭の中には、
お笑いの神様が棲みついているのでは?と思っています。

私にとって、面白いお笑いであるか否かの判断基準は、
思い出し笑いができるかどうかにあると言えます。

過剰供給の、勢いだけのお笑いは、
使い捨てのティッシュペーパーにすぎません。

反芻しながら、くすっと笑える、
やっぱり兵動さんが、一番です。

兵動さんの笑いは、光景が目に浮かびます。

しかも、決して誰かを貶めた笑いでないあたり、さすがです。

情報番組も何本かレギュラーでされていますが、
コメントを面白く展開させ続ける力は、秀逸です。


こんなに大好きな兵動さんに、
声を掛けれなかったことを悔やんでいたら、
夫がアドバイスしてくれました。


「そんな時は、「よう、1等兵!」て呼びかけたらええねん。」
 



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                     「よう、1等兵!」


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地域猫の『ノラちゃん』

ブルーグレーの長毛に、ブルーの瞳、
「ノーラちゃん!」とよびかけると、
「ニャン!」
初対面の人にさえ、可愛く応えるノラちゃんは、
ご近所の人気者です。

ノラちゃんはもともと、我が家から3軒向こうにあった、
空き家に棲みついた野良猫でした。
幾度か、妊娠と出産を繰り返していましたが、
その都度、ご近所の奥さんが、貰い手を捜してくれたようです。

空き家の取り壊しが決まった時も、うちの向かいと隣のお宅に
赤ちゃん猫は引き取られました。
一緒に保護されたノラちゃんは、避妊手術まで受けたものの、
自らまた野良の暮らしを選んだと聞いています。

庭先に煮干を置いてみても、ご丁寧に頭を残すあたり、
何一つ、不自由はしていないのでしょう。


「ノーラちゃん!」
「ニャン!」

詰襟姿の中学生が、笑っています。
お医者さん帰りのおじいさんも笑っています。


ただ、可愛いとか、可哀想とかだけでは解決できない野良猫問題。
当然、義務と責任と経費が伴いますよね。

それを上回る愛情で、喜びに変えてしまったご近所の皆さん、リスペクトです。

『地域猫』の理想的姿が、ここにはあります。



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                  ノラちゃんのイメージです。


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5年日記

日記をつけ始めて5年目、最後の空欄を埋める日々が続いています。

きっかけは、放物線状に加速度を増す、物忘れスピードに愕然とした事。

今年は、なに年か?なんて訊かれるとちょっと考えてしまうし、
たとえばテレビを買い替えたのは5年前だったか、
10年前だったか、全然思い出せないし…。
おとといの献立は?なんて、血圧急上昇。
加齢、と一言で片付けられない空恐ろしさを感じたからなのです。

たった5行に振り分けられた一日、始めは、覚えておきたい出来事の記録でした。
誰に会ったとか、何の花の球根を植えたとか、もちろん、夕飯の献立も…。

いつも元気で一緒にいてくれたケントは、当初、ほとんど登場しません。
せいぜい、『天気がよかったので、シャンプーした。』 くらいです。


その日記が数年後、ケントの闘病記になり、看取りの記になり、
ぬかるみに、はまったような喪失感を吐露する場所になりました。

ブログを始めた時から、いずれ、ケントの最期の日々を、
日記を基に綴っていこうと決めていました。

もう一度、正面から向き合うことで、
私自身が、大きく一歩踏み出すために。


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                      96年4月のケント





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                      98年4月のケント

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んなワケないやん!

今日の昼下がり、パン屋さんで一緒になった、
おじいさんとお孫さん(5歳位)の会話です。

 「じいちゃんが取ったるさかい、自分でパンを触ったらあかんで。ええか?」
 「うん。」

   しばらくして

 「ぼく、これがいい。カレードーナツ。」
 「お前、ほんまにこんなん、よう食うんか?」
 「???」

 「これ、ドーナツ入りのカレー、て書いてあんで。」

 「じいちゃん、んなワケないやん!
  ドーナツの中にぃ、カレーが入ってるねんで。」

 「そうかいな。けったいやなあと、思ててん。」

   しばらくして、

 「この店、どこでお代払たらええか知ってるか?」

 「え?、じいちゃん、パン屋さん来たことないん?」

 「こんな、ハイカラな店初めてやさかいにな。」


花冷えが続く街角に、暖かなひだまりをつくってくれたおふたり。
おじいさんのベーカリーデビューをしっかりとアシストした、
可愛いボクの笑顔が忘れられません。


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                おじいちゃん、ウケるー!




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花の妖精

たとえば木蓮、たとえば雪柳、桃、椿、アーモンド…。

眠りからさめた、花の妖精たちが、あちらこちらで微笑んでいます。

桜やハナミズキも今にも目覚めそう…。


「今が、公園のベストシーズンやし、一緒に行こう!」

早朝ランニングを続ける夫が誘ってくれます。


駅までの近道としてなら行けるのに、散歩はちょっと…。


「せやね。 またね…。」

いつも気のない返事でごめんなさい。


お彼岸ですよね。


花の妖精に姿を借りたケントに、もし出会えたなら、

『もう少しで、大丈夫だよ。』と、伝えてください。


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                 ぼく、椿姫みたい?




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                 雪柳がひとひら舌先に。
                 ブログ紹介でも使った、
                 一番のお気に入りです。


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頭にきた!こと

頭にきた!といえば、5年ぐらい前、
いつものように、ケントと公園を散歩していたときのことです。

道を尋ねて来たおばさんが、
「かわいいね。」と言いながら、ケントの目線までしゃがみました。

顔を近づけるおばさんの鼻の頭を、ケントは思わず、ペロッ!

その瞬間、おばさんは、
「なめんといて!」と言い放つと、ケントの頭をバシッ!

『えっ!』と思いながらも、
「ごめんなさい。」と、リードを引き寄せました。

するとおばさん、「なめんといてや。」と言いながら、
また顔を近づけたのです。

条件反射のように、またペロッ!となめて、またバシッ!

『このおばさん、何なん?』

ケントを引っ張り、ずんずん歩きながら、
自分に対してものすごく腹が立ってきました。

『何で、2回も叩かせてしまったんやろう…。』

様子のおかしい私の顔を、何度も見ながら歩き続けるケントなのでした。


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                公園のお花さん、きれいだね!



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                 ふわぁー、日々是好日…

                 

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やさしい想い出

2月が水墨画なら、3月はさしずめパステルカラーの水彩画でしょうか?
春風が私のもとに、淡くやさしい想い出を運んでくれました。


14年前の3月、
我が家に来たばかりの赤ちゃんケントが、
芝生のチクチクに、おっかなびっくりだったこと、
芽吹いたばかりの芍薬をかじって折ってしまったこと、
遊びつかれて芝桜の上でお昼寝してたこと、
変な座り方で、ちょっと心配したこと、
そのころは、まだまだ、花子も元気だったこと…。

もう一度抱っこして、あの赤ちゃん臭を深呼吸できたなら、
どんなに幸せだろうと、
花粉と黄砂でぼやけた頭で思っています。


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                       誰か、呼んだ?




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                 遊びたいけど、眠けには勝てないよ…。




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                    立てひざで、ハイ、ポーズ!




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                あちゃー!はなちゃんにまた怒られちゃった。

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『ケント』、その名の経緯

ケントが生まれたのが、1996年2月10日、うちに来たのが3月24日。

その間、たくさんの名前が候補に挙がり、消えていきました。

最終選考に残ったのは、
① レオ (ディカプリオ様ではなく、『ジャングル大帝レオ』 の方)
② グーフィー (ご存知、ディズニーキャラクターの愉快なワンコ)
③ ケン (ケント ではなくて、ケン)

周りの人たちに、健康で、賢い犬に育つようにと、
『ケン』にしようと思うと伝えました。
発音もしやすいですしね。

ただその時、義母から
ご近所に『けんちゃん』が大勢いると、クレームがつきました。
大勢なんて、タイソウな…。
と思っていましたが、事実、
お向かいのご主人が、『健太郎』さん、
お隣が、『憲次』さん、
クリーニング屋さんの息子さんが、『賢』さんで、
その隣の美容院のお孫さんが、『健太』君…。
『けんちゃん横丁』と名付けたくなるほどです。

確かに、大きな声で、「コラ、ケン!」なんて、憚られますよね。

ない知恵を絞った私たちは、
「金髪のワンコやし、洋風に『ト』をつけて、『ケント』にしよか?」
「スーパーマンの『クラーク・ケント』みたいで、いいやんね。」
「せやけど、『クラーク・ケント』の『ケント』は、苗字ちゃう?」
「かめへん、かめへん。」

てなことで、『ケント』に、決定しました。

そもそも、ケントのケンに漢字を当てるなら、健でも賢でもなくて、『犬』なのです。
『犬』と書いて、ケン、にしようという、いちびりの大阪人の発想です。

そんな経緯とは、ケントはもとより、誰にも言えませんでしたけれど。

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                       微妙…。




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                       犬?猿?羊?
                  
                        
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ケントと過ごした雪の日

『ミルフィーユ、てこんな感じかも…。』

層を成して降り積もる雪を、ガラス越しに眺めながら、
乙女チックな感慨に浸っていたおととしの2月9日。

大阪に11年ぶりの大雪だとかで、
我が家でも、10cmは積もっていたでしょうか。

あの日、こたつむりと化した飼い主を尻目に、
ケントは、はしゃぎ回っていました。

葉っぱの上の雪をムシャムシャ食べるケント。
庇から、ドサッと落ちる雪の音に、驚いて飛び上がったケント。
凍った石の上で、ズルッと滑ったケント。

尻尾を大きく振りながら、駆け回るケントにつられて庭に出た私。

「エーイ!」

雪合戦のつもりで投げた雪を、空中で、ナイスキャッチ。
そのまま、またもや、ムシャムシャ。
「おなか冷えるし、あかんあかん。」

うっすら汗ばむほど、はしゃいで、笑い転げた2月9日。


明くる2月10日は、ケント12歳の誕生日、

最後のバースデイでした。



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                 手に持ってる雪も、おチョウダイ!!



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                    アカン、鼻の頭、しもやけになりそう…。

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