義父とケント

父にとってケントは、ペットというより、相棒でした。

朝の遅い父は、一人で朝食をとることが多かったのですが、
傍らには、いつもケントがいました。
困ったことに、バターをたっぷり塗ったパンを半分ずつするのが、日課になっていたのです。
もちろん注意しますが、わざとテーブルの下に落としては、「あーあ。」とどこ吹く風。
ケントも最上級の舌なめずりで、それに応えていました。

朝食以外でも、上あごにくっついたキャラメルを発見したこともあれば、
お餅を食べさせるシーンに出くわしたこともあります。
そのたびに、「せめて、ドッグフードにして下さいよ。」
「あんな、もむないもんばっかりやと、可哀想やで。」
父の言い分は、「わしが食うて美味いもんしか、やってへん。」
「…。」

病がちになった晩年、大好きな車の運転や、タバコ、ひとりで外出することすら、
心配する家族に止められていました。
父のすること何でも大喜びで受け入れていたのは、ケントだけだったに違いありません。

それだけに、私が思うよりきっとずっと、かけがえのない存在だったのでしょうね。

父とケント、二人だけで公園に行ったときは、ベンチに座り、
アイスもなかを半分こするのが楽しみだったと聞きました。

きっと今頃、天国のベンチでこちらを眺めているのでしょうね。
アイスもなかを食べながら…。


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                   二人で仲良くやってまーす!


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                   花子も一緒だよ!

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この記事へのコメント

初めまして
2010年01月28日 01:40
ブログ村からやってきました。
「ケント」の文字が目に入り、
読まずには入られませんでした。


うちのゴールデンもケントです。
先輩ケントくんはもういないのですね。
目頭が熱くなったというか、
涙ぼろぼろです。
優しそうなお父様とケント、
お二人は今、天国で写真と同じように
楽しく過ごしていることでしょう。

うちのケントはまだ2歳半ですが、
いつか訪れる終焉を覚悟し
悔いのないようしてあげたいです。

お父さまのご冥福を心からお祈り申し上げます。
ソレイユ
2010年01月28日 23:20
ありがとうございます。

父とケント、互いの存在のおかげで、愉快で充実した日々を過ごせたと思っています。
愛情を一身に受けたケントは、チャウチャウに間違えられたことがあるぐらい、コロコロしていました。
でも12年の間、定期健診以外、病院のお世話になることはほとんどなく、虫歯も1本もありませんでした。
いろんな人の愛情に恵まれ、幸せな一生だったと今にして思います。

2歳半のケント君、元気に駆け回る様子が目に浮かびます。
どうぞ、いっぱいいっぱいハグしてあげて下さいね。

心温まるコメント、ありがとうございました。
ちか
2010年02月01日 06:48
はじめて、コメントさせていただきます。 30日の日に12歳の愛犬を亡くしました。腎不全でした。 今、最後の時を反芻してしまい、苦しくて胸がはりさけそうです。倒れる前日までは元気だったので腎臓が悪いとは気づきませんでした。 さみしがりやの子だったからなあ… 大丈夫かなあ… でも私もさみしくてさみしくてたまりません。どうしたらよいかわからず、ブログめぐりをしていて、あなたのブログにめぐりあいました…
ソレイユ
2010年02月01日 23:29
ケントを亡くした時を思い出すと、今でも苦しくて息が止まりそうになります。

会いたくて会いたくて、夜中にじっと待っているのに、やっぱり会えなくて、号泣する日が続きました。

せめて夢の中で、と思っても、全然会えなくて、
「ケントに嫌われたのかな…。」
て、友達に話したことがあります。

「ケントに会われへんのは、横にいてくれる証拠やよ。同じ方向を向いて、同じものを観てるから。
ケントはきっと今でも、
ものすごく大好きやと言うてるよ。」

私は、その言葉でずいぶん、救われました。
会えなくても、横にいてくれると思うだけで、
笑顔になれる自分がいます。

ちかさん、
寂しいですよね。
苦しいですよね。
もっと早く気付けなかった事が悔しいですよね。

今は、どんな慰めも心まで届かないかもしれません。

ただ、ちかさんも感じてください。
すぐ隣にいてくれることを。

『いっぱい泣いてくれてありがとう。』

て、聞こえませんか?

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