陽だまり日記    ケントと歩いた12年 そして…

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zoom RSS おばちゃん先生?

<<   作成日時 : 2016/10/19 09:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 6

母が老健にお世話になり、2週間が過ぎました。


『老健』と言うだけあって、もちろん高齢者施設なんですが、
利用者の平均年齢が92歳と聞かされ、
母が若手に入るのにはびっくり。

体はどこか不自由なところがあっても、
率先して体操やクイズ問題に参加される、
元気いっぱいの方が多いのにもびっくりです。





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母は、少しずつ周りに慣れ、私も顔見知りの方もできてきました。


私が時々話をするのは、多分100歳近い女性です。

いつも塗り絵をされていて、それが、繊細な色遣いと丁寧な作業で、
どれも、『大人の塗り絵』の表紙になりそうな作品ばかり。

「わ〜、きれいですね。」と見せて頂くと、

「こんなん、褒めてもらうほどのもんではおまへん。
ただ塗るだけやさかいにね。」

なかなか文字にはしづらいのですが、
とてもきれいな大阪弁(昔の御寮さんが使う船場言葉のような)で、
お話しするのが楽しみな方です。




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もちろん、少し子供に戻ったかのような方もいます。

そんな中に、どうしてなんだか、私のことを
医者と勘違いしている人がいます。

私が母といると、「次、頼んますわ、おばちゃん。」

(その人は私だけでなく、誰に対しても、20歳代の
看護師や介護士さえ「おばちゃ〜ん!」と呼びかけます。)


母の部屋の前で車椅子で待つその方を、介護士は、
「お部屋、間違ってますよ。」と、連れていこうとしますが、

「うち、痛いとこ、先生に診てもらうねん。」と動こうとしません。

    それでは、と、


「どうされたんですか?」

「うち、部屋でこけて、手ぇ怪我してん。」


と見せてくれた手のひら、
マジックで汚れているのをケガと勘違いしていると、介護士さん。


「痛かったでしょう、腰や足はぶつけてませんか?」

「とっさに手ぇついたから、それは大丈夫やねん。」


母の部屋のウエットティッシュで手のひらを拭き、
(汚れはほとんど落ちなかったけど)

「足元に気を付けてくださいね。」と声をかけると、

「おおきに、おばちゃん。
うち、ここを出たら、おばちゃん先生の病院に入院させてもらうわ。」


得心したのかニコニコ顔で、
車いすを自分でこぎながら部屋へと戻っていきました。

「えらい、すみません。」
困った笑顔の介護士さん。



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今回母が病気になるまで、
自分のこととして考えることがあまりなかった『高齢者問題』を、
目の当たりにする毎日。


走り回って、でも、笑顔を絶やさないスタッフの人たちに
頭が下がります。



ここ数日、歩いていても自転車に乗っていても、
きんもくせいの香りが追いかけてくれます。



大好きな香りを深呼吸して、さあ、今日も行ってきます。


            
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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
おばちゃん先生・・・あたたかい響きの言葉だわ
86歳母を見ていて思うけど、話を聞いてあげる事が何より嬉しいのかも。
「ねぇねぇ・・・?」と何度もくる母からのMAILに「大丈夫!!」を送信すると、安心するのでしょう。一件落着です。
往復3時間を毎日は、大変でしょうが
おばちゃん先生を待っていらっしゃる方がおられるならば。。。ソレイユさんの体にも気をつけて
ゴル子
2016/10/19 17:34
ソレイユさんの優しい対応に私自身を比べてしまいました。
私は最近、叔母の施設へ行くと気持ちが下がって
他の患者さんを見ても優しい気持ちになれません。
もちろん患者が全て認知症患者なので、
普通に対応出来る人はいない。
怒りまくって髪を振り乱しドアをガチャガチャさせてる人がいると思えば頭を90度ガクンと下げ
無表情で同じ所を何度も何度も歩く人…
そういう人を見てると悲しくなって、哀れになって…
将来自分だってどうなるかわからないのに、そういう人を怪訝に見てしまう自分も嫌だけど、なんだかもうそういう人を見たくない❗心境です。
施設に行くのも少し足が遠のく…
叔母は怒ったり夢遊病者のように歩いたりしないけど、やはり少しづつ理解できない事が増えてます。
優しい気持ちを取り戻さなきゃ❗
ソレイユさんのように…
karatodai
2016/10/19 18:10
ゴル子さん、
ありがとうございます。
確かにそうですね。
皆さん、話を聞いて欲しいんですよね。
老健のスタッフは、忙しすぎて、なかなかゆっくりと構ってもらえないから、暇そうな私に白羽の矢が立ったのかもしれません。
その女性、昨日は、トイレで横入りされた話をしにこられていました。
最寄り駅から老健まで自転車を用意しました。
知らない街を秋風を切って走るのも気持ちいいもの
ですね。
ソレイユ
2016/10/20 06:40
カラさん、
ありがとうございます。
本人の症状や利用する施設によって、心が折れたり、足が遠のくのは、当然だと思います。
カラさん、本当に良く頑張ってらっしゃるのに、ご自分のこと、責めないで。
母は、悪いなりに少しずつ良くなっているし、顔を見せたり、何かをしてあげると喜んでくれるので、明日もまた、と思えるのかもしれません。
おば様も、心の底ではとても感謝し、カラさんのこと大好きだと思いますよ。
笑顔の充電ができたら、またお顔を見せてあげて下さいね。

ソレイユ
2016/10/20 07:17
こんばんは
お母様 少しづつお元気になられているようで
安心しました
施設にはいろいろな方がいらっしゃいますよね
おばちゃん先生と呼ばれているソレイユさん
優しく接してあげているのを読んで
心がほっこりしましたよ
「大人の塗り絵」母を思い出します
母はあまり塗り絵が得意ではなかった?ような?
金木犀の香りをいっぱい感じて
お母様と皆様へ幸せを届けてきてね
ルーシーママ
2016/10/24 00:27
ルーシーママさん、
ありがとうございます。
大人の塗り絵、うちの母も去年、足の骨折の時はよく一緒にしていました。
無心になれるし、楽しいですよね。
何もできないおばちゃん先生だけど、母もその方も喜んでくれるのが嬉しいです。
ソレイユ
2016/10/25 15:07

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